茨城県東海村の村長と住民が東海第二原発の再稼働などについて話し合うタウンミーティングが30日から始まりました。
東海村では、今月から村内の6つの地区ごとにタウンミーティングを開き、東海第二原発や原子力研究施設との関わり方について、山田修村長と住民が意見交換することにしています。
30日は午前中最初のタウンミーティングが白方地区で開かれ、無作為に選ばれた600人のうち希望した6人の住民が参加しました。
はじめに、山田村長が、「こういう場は貴重なので幅広く話し合っていきたい」と述べたうえで、村と原子力施設の関わりの歴史や、原子力施設にまつわる国からの交付金などについて説明しました。
このあと、非公開でおよそ1時間半にわたって意見交換が行われました。
村に立地している首都圏唯一の原子力発電所、東海第二原発をめぐっては、国がことし8月、来年の夏以降の再稼働を目指す方針を明らかにしています。
一方、東海村は、再稼働を了解するかどうか住民の意向を聞いた上で判断するとしています。
タウンミーティングは年度内に6つの地区でそれぞれ2回ずつ開かれます。
参加した20歳の女性は「話しやすい雰囲気でよかった。原子力については、よいところも悪いところもあるので、よりよいあり方を考えていく必要があると思う」と話していました。
参加した57歳の男性は、「村への愛着についての話題が出て、それを考えることが原子力との関わり方を考えることにもつながると感じたので、次回はそれについても話し合いたい」と話していました。
山田村長は、「さまざまな意見が出て有意義だった。取り組みを続けて、意見を参考にしていきたい」と話していました。【NHK】