九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の運転延長問題を巡り、市民団体「川内原発20年延長を止める会」は20日、九電の延長申請に抗議するよう求める塩田康一知事宛ての申し入れ書を県に提出した。
使用済み核燃料の処分や外部からの攻撃、地震への対策など課題が山積していると指摘。東京電力福島第1原発事故の教訓から生まれた40年ルールも「簡単に覆されている」とし、ルールを順守するよう国へ働きかけることも求めた。
同会は九電鹿児島支店も訪問し、申請撤回を求める申し入れ書を提出した。江田忠雄共同代表は「県と九電には、運転延長が立地県に与える影響をしっかり考慮した対応をしてほしい」と話した。【南日本新聞】