フランスの原子力大手オラノは17日、日本の関西電力高浜原発で使用されるプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を輸送する船2隻が同日、フランス北西部シェルブールの港を出発したと発表した。11月中に日本の領海に到着する見通しという。
日本向けMOX燃料のフランスからの輸送は1999年に始まり、今回で8回目。前回は昨年9月にシェルブールを出港し、同11月に高浜原発に到着した。輸送するMOX燃料はオラノが製造し、同原発3、4号機に使われる。
環境団体グリーンピースは「世界が極めて不安定な中、危険な物質を輸送するのは全く無責任だ」と批判している。【共同通信】