事実上の運転禁止となる命令が出ている柏崎刈羽原発についてです。
原子力規制委員会は9月14日、東京電力に対し命令の解除に必要となる新たな条件を示しました。
核セキュリティー上の不備が相次いで発覚した柏崎刈羽原発。原子力規制委員会から核燃料の移動を禁じる「是正措置命令」が出され事実上、運転が禁止されています。
こうした中、原子力規制委員会は現在行っている追加検査の今後の方針を示しました。東京電力に対してこれまでの検査項目に加え、原発で働く人の意識や行動を定期的に記録するなど「改善措置を一過性のものとしない仕組みづくり」を新たに求めます。
是正措置命令を解除する条件の一つとなるということです。
【原子力規制委員会 更田豊志 委員長】
「東京電力に関しては福島第一原子力発電所事故だけではなくてそれ以前から、繰り返し不祥事といっていいものは続いていて、そのたびに東京電力は一見立派な改善方針を打ち出してるわけですよね。それでなお不祥事が続いている。私の造語ですけど“東電スペシャル”が必要だろうと」
更田委員長は「年度を超えるか超えないくらいに東京電力から報告が来るものと期待している」と述べています。【テレビ新潟】