石川県にある志賀原子力発電所2号機の、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査で、北陸電力は焦点の1つとなっている、原発の東側にある活断層の長さについて、追加調査を踏まえた評価を説明しました。規制委員会はおおむね理解できるとして、現地調査で確認することになりました。
志賀原発2号機の再稼働の前提となる審査では、原発の東およそ1キロを南北に走る活断層「福浦断層」の長さの評価が焦点の1つで、北陸電力が示した3.2キロという評価に対し、規制委員会は断層の南端が明確でないと指摘して、追加の調査が行われていました。
29日の規制委員会の審査会合で、北陸電力の担当者が追加調査の結果を踏まえ、断層の位置は一部見直すものの、長さの評価に変更はないと説明しました。
これに対し規制委員会側は、北陸電力の説明は理解できるとしたうえで、ことし秋に現地調査を行い、もう1つの焦点となっている敷地内の断層の評価と合わせて確認することを決めました。
これまで北陸電力は、福浦断層などが引き起こす最も大きな地震の揺れの強さを1000ガルと想定し、原発の設備の耐震性を評価していて、今後、規制委員会は福浦断層以外の原発周辺の断層も確認したうえで、北陸電力の評価が妥当かどうか判断することにしています。【NHK】