高浜町にある関西電力・高浜原子力発電所4号機は8日、発送電を停止して定期検査に入りました。
これで、県内で稼働する原発は大飯原発3号機の1基のみとなりました。
関西電力の高浜原発4号機は、13か月に1回実施が義務づけられている定期検査に入るため、8日11時に発送電を停止し、午後1時半すぎには原子炉が完全に停止しました。
関西電力によりますと、これまでのところトラブルは起きていないということです。
定期検査は5か月かけて行われる予定ですが、高浜原発3号機の蒸気発生器の配管ではがれ落ちた鉄の酸化物が配管に傷をつけていた問題を受けて、同じタイプの蒸気発生器を使う4号機では高圧の水で洗浄して酸化物を除去することにしています。
4号機が定期検査に入ったことで、県内で稼働する原発は大飯原発3号機の1基のみとなりました。
政府はこの夏の電力需給のひっ迫に備えるため、全国に10ある電力管内すべてに節電要請を行いますが、関西電力は定期検査による影響はなく安定供給ができる見込みだとしています。
高浜原発4号機は定期検査を終えたあと、ことし10月下旬にも原子炉を起動し発送電を始める計画です。【NHK】