国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は7日、ウクライナに侵攻したロシア軍による原子力施設での軍事作戦を巡り、「かつてない原子力事故の危険をもたらし、ウクライナやロシアを含む近隣国の人々の生命を脅威にさらしている」と警鐘を鳴らした。
7日のIAEA理事会冒頭でグロッシ氏は、ロシア軍によるウクライナのザポロジエ原発への砲撃について「危機一髪だった」と述べ、「どのような事情があってもそのような状況は繰り返してはならない」と呼び掛けた。さらに「ウクライナでの原子力事故を回避しなければならない」と強調。協力のため「どこへでも」赴くと述べた。【共同通信】