北電が再稼働を目指す志賀原発2号機(石川県志賀町)の新規制基準適合性審査(安全審査)について、松田社長は「昨年11月の現地調査を経て(審査の)論点は絞られている。結果が見えてくることを期待している」と述べた。
石油や石炭に比べ燃料コストの低い原発の再稼働は、北電が切望する収支改善策。今のような燃料高の局面であればなおさらだ。
北電は31日、「2021年度内」としてきた志賀2号機の安全性向上工事の完了時期を「未定」に変更した。耐震設計の目安となる「基準地震動」の値などが確定していないためという。焦点である敷地内の断層問題は今春にも決着する見通しとなったが、基準地震動をはじめ課題はまだ山積しており、再稼働への道筋は「未定」と言える。【北日本新聞】