薩摩川内市にある九州電力の川内原子力発電所1号機は、17日定期検査が終了し営業運転に入りました。
九州電力の川内原発1号機は、去年10月から定期検査に入り、燃料集合体の取り替えなどが行われたあと、先月運転を再開しました。
その後、原子炉の出力を徐々に上げながら設備の最終調整を進めていましたが、九州電力によりますと、17日午後、最終的な確認を行った結果、運転が安定しているとして定期検査を終了し、営業運転に入りました。
九州電力は「引き続き、地域の皆さまに安心し、信頼していただけるよう、今後の安全・安定運転に万全を期してまいります」としています。
一方、福島第一原発の事故のあと、原発の運転期間は原則40年に制限され、川内原発1号機では、再来年に運転開始から40年となります。
国の認可を受けると最大20年の運転延長が可能で、九州電力は、延長に必要な「特別点検」をことし4月以降までの予定で進めています。
九州電力は運転延長について現時点で決まっていないとしていますが、県は、運転延長を検証するため原子力政策に批判的な学識経験者を入れた分科会を新たに設置し、今月20日から協議を始めることにしています。【NHK】