北陸電力は24日、志賀原発2号機(石川県志賀町)の原子炉設置変更許可申請書に関する補正書を、原子力規制委員会に提出した。規制委が「震源を特定せず策定する地震動」に追加策定した基準に基づき、北電が評価した揺れを報告する内容。北電は「当社が想定する基準地震動(耐震設計の目安となる地震の揺れ)への影響はない」としている。
規制委が追加策定した基準は「標準応答スペクトル」。国内で2000年以降に発生した主な地震の観測記録を収集・統計処理し、新たな基準として設けた。
北電は2号機の基準地震動を千ガルと設定するに当たって、七つのデータを参考にした。今回報告した標準応答スペクトルの評価データは、これら七つのデータの最大値を下回っていることが確認できたという。
規制委が今後、新規制基準適合性審査で北電の評価データの妥当性を議論する。【共同通信】