原子力規制委員会は30日、中国電力島根原子力発電所2号機(松江市)が新規制基準に適合しているかを確認する審査をほぼ終えた。中電の原発では初めて。
今後、中国電力は規制委の指摘を申請に反映させた補正書を提出する。規制委は、補正書に問題がなければ、数か月以内に事実上の合格証となる審査書案をまとめる見込みだ。
中国電力は2013年12月に審査を申請したが、敷地南の「宍道断層」を巡る議論が長引いたことなどから、審査に7年以上かかった。中国電力は申請時に断層の長さを22キロ・メートルとしたが、追加調査の結果などを受け、予測される地震の規模が大きくなる39キロ・メートルに修正していた。
耐震補強などの安全対策工事は、今年度中に完了する予定だ。再稼働については、地元の了解が得られておらず、時期の見通しは立っていない。【読売新聞】