柏崎刈羽原発で、不正侵入が長期間、検知できなくなっていた問題。3月19日、東京電力・新潟本社の橘田昌哉代表が柏崎市の桜井市長に謝罪しました。
この問題は、柏崎刈羽原発で不正な侵入を検知する設備が壊れ、10か所で30日以上、外部からの侵入を許すおそれがあったものです。
東京電力・新潟本社の橘田昌哉代表などが19日、柏崎市役所を訪れ、桜井市長に謝罪しました。
橘田昌哉代表「重ねて核物質の防護設備の機能の一部損失というような事案を発生させてしまいまして、誠に申し訳ございません」
桜井市長「今回の一連の事案に関しては背信としか言いようがない、本当に衝撃的な出来事でした」
桜井市長は東京電力のトップ、小早川智明社長が柏崎刈羽原発を訪れ、運営状況などをチェックする必要があると指摘。原発で働く若手所員に対して、核物質防護に携わっていることへの自覚や規範意識を高めることが重要だと述べました。
桜井市長「社長が自ら現場において采配を振るう、その姿を見せることが誰もが納得できる対応策ではないのかなと」
東京電力は、今後の対応について、新潟本社・橘田代表を原発に常駐させ、組織の立て直しを行うほか、核セキュリティーなどに関して、外部の専門家から評価や助言を受ける仕組みを作るとしています。
【テレビ新潟】