運転開始から40年を超えた福井県にある美浜原子力発電所3号機の再稼働に関連して、梶山経済産業大臣は12日に地元、美浜町の町長とリモートで面談し、地域振興などを支援する方針を示しました。これを受けて町長は、週明けに再稼働への同意を表明する考えを示しました。
福井県美浜町にある美浜原発3号機は、国から最長60年までの運転の延長が認められていて、町と県の再稼働への同意が焦点となっています。
こうした中、梶山経済産業大臣が12日に戸嶋秀樹町長とリモートで面談し、再稼働にあたって交付金などを含めて地域振興を支援するほか、政府が責任を持って原子力政策を進める方針を示しました。
これに対して、戸嶋町長は「立地地域の振興や原子力政策について前向きな回答をいただいた」と述べ、国の姿勢を評価しました。
面談のあと、戸嶋町長は「国からの要請に理解と協力を示したい」と述べて、週明けに再稼働への同意を町の議会に伝える考えを示しました。
美浜原発は1、2号機で廃炉作業が進められていて、3号機は東京電力福島第一原発の事故が起きた平成23年の5月から停止しています。
福井県内では、高浜原発1、2号機について、すでに地元自治体が再稼働に同意していて、今後は県の判断が焦点になります。【NHK】