運転開始から40年を超えた福井県にある美浜原子力発電所3号機について、地元、美浜町の町議会は、採決の結果賛成多数で再稼働に同意することを決めました。
美浜原発3号機について、関西電力は原則40年に制限されている運転期間を超えて再稼働を目指していて、再稼働に必要な美浜町や福井県の同意が焦点となっています。
このうち美浜町の町議会で18日「再稼働に同意すべきだ」とする意見の採決が行われ、9対3の賛成多数で再稼働に同意することが決まりました。
採決のあと竹仲良廣・議長が戸嶋秀樹・町長に「将来にわたる必要性を認め町民の安全確保を大前提に再稼働に同意すべきだ」とする報告書を手渡しました。これに対し戸嶋町長は「議会の判断を住民の意思と受け止め、しかるべき時期に是非を判断したい」と述べました。
運転開始から40年を超えた原発をめぐっては、先月、福井県高浜町の議会が高浜原発1・2号機の再稼働に同意すべきだとする意見をとりまとめています。
国内で40年を超えて運転した原発はこれまでに例がなく、今後、それぞれの町と福井県がどう判断するのか注目されています。【NHK】