運転開始から40年を超えた関西電力高浜原子力発電所(福井県高浜町)1、2号機を巡り、立地する福井県高浜町議会は12日、臨時本会議を開き、2基の再稼働を求める請願を賛成多数で採択した。町議会が再稼働に事実上同意したことになり、40年超原発再稼働に向けた地元同意の第1段階をクリアしたことになる。
議長が月内にも同意を正式に表明する。再稼働には町と県の各議会と首長の同意を取り付けるのが通例で、町議会の同意の後は、議会の意向を受けた野瀬豊町長の判断となる。再稼働すれば、東京電力福島第1原発事故後に「原則40年、最長で延長20年」のルールができて以降初となる。
ただ杉本達治知事は、関電による使用済み核燃料の県外搬出先の年内提示が同意の前提だと発言しており、先行きに不透明感も漂う。
【日本経済新聞】