原子力規制委員会は7日、四国電力伊方原発2号機(愛媛県伊方町)の廃炉工程をまとめた廃止措置計画を認可した。四国電は県や町の了解を得た上で本年度中に作業に着手し、2059年度に完了させる計画。費用は約396億円を見込む。
四国電によると、工程は4段階。29(令和11)年度までの第1段階で、設備の除染を進めながら、使用済み核燃料を3号機の貯蔵プールや新設する乾式貯蔵施設へ搬出する。その後、原子炉格納容器の周辺設備から順に解体し、最終的に建屋を撤去する。
伊方原発の全3基のうち1号機は17(平成29)年から廃炉作業中だ。3号機は新規制基準を満たして再稼働したが、定期検査中の20(令和2)年1月に広島高裁が運転差し止めを命じる仮処分決定を出し、停止が続いている。四国電は異議と仮処分の執行停止を同高裁に申し立てている。【産経新聞】