東北電力女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働を巡り、宮城県の村井嘉浩知事は23日、全市町村長の意見を聞く時期について「年内の可能性もある」と言及した。再稼働の是非について、村井知事が年内に判断する公算が大きくなった。
村井知事は同日の定例記者会見で「県議会の意思表示があれば速やかに市町村長会議を開く」と話した。県議会は23日に開会した9月議会の会期中に再稼働に向けた意思を示す見込みだ。
村井知事は従来、再稼働の是非や判断時期については「まだ白紙」と繰り返してきた。「いつまでも(判断を)しないわけにもいかない」ともしており、村井知事の動向が焦点となっている。
一方、立地自治体の議会では再稼働を容認する動きが相次いでいる。女川町議会は7日に再稼働を求める陳情を採択し、石巻市議会も24日に再稼働を容認する見通しで、再稼働に向けた動きは急速に進んでいる。
【日本経済新聞】