関西電力役員らによる金品受領問題で京都支社の幹部が、福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)が激高する「噴火リスク」があるとして、同氏が顧問を務めたとされる同町の建設会社「吉田開発」に対しては、競争入札を経ない特命発注をした方が賢明だと社内のメールで伝えていたことが19日、第三者委員会の報告書で分かった。
吉田開発は特命発注で業績を伸ばしており、森山氏のどう喝が影響を与えていた実態が浮かび上がった。関電は「地域共生」を掲げる一方、吉田開発に優先的な対応をしており、報告書は「他の取引先の受注や育成の機会を失わせる」と指摘した。【共同通信】