第三者委員会による報告書の公表を受け、関電幹部らを大阪地検に告発していた市民グループが14日、大阪市内で記者会見した。メンバーの弁護士らは「まだ闇に包まれた未解明な部分が大きい」と訴え、改めて強制捜査を求めた。
グループは2019年12月、会社法の特別背任や収賄などの疑いで、八木誠前会長ら12人に対する告発状を地検特捜部に提出。高浜町の森山栄治元助役らから多額の金品を受け取り、関電が発注した原発関連工事の費用が幹部らに還流していたと主張している。
河合弘之弁護士は報告書について、森山氏と関電側のやりとりの詳細が調べられていないと指摘。「第三者委の調査には限界がある。特捜部の強制捜査で真相を明らかにすべきだ」と強調した。【毎日新聞】