関西電力幹部らが福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から多額の金品を受け取っていた問題で、浜田倫三元町長(同)が関電子会社の「環境総合テクノス」(大阪市)の非常勤顧問を20年以上にわたって務め、報酬を受け取っていたことが7日、分かった。
浜田氏は1962~82年まで高浜町長を務め、森山氏と共に高浜原発の誘致などに尽力したとされる。関電では別の子会社も森山氏を非常勤顧問に約30年間起用していたことが分かっており、原発行政に携わった有力者の受け皿となっていた格好だ。
環境総合テクノスは、放射線管理や水質調査などを手掛けている。同社によると、浜田元町長は退職後の83年ごろから死去した05年まで非常勤顧問だった。報酬は「常識的な金額」(同社)という。
【時事通信】