福井県内にある原発で廃炉作業が進む中、廃炉の問題点などを考える市民らによる検討委員会が、23日に発足した。
県内にある原発15基のうち、関西電力美浜原発1、2号機、日本原子力発電敦賀原発1号機、高速増殖原型炉「もんじゅ」、新型転換炉「ふげん」の5基で廃炉作業が進み、関電大飯原発1、2号機の廃炉も決まっている。
「原子力発電に反対する福井県民会議」が検討委の設置を企画。この日、初めての会合が敦賀市内で開かれ、原発に反対する市民運動に取り組む5人に委員を委嘱した。座長には、大阪府立大学名誉教授で、「若狭ネット資料室」室長の長沢啓行氏が就任した。
検討委は、廃炉の進め方や放射性廃棄物・使用済み核燃料の処理方法、廃炉に伴う経済的な問題への対応などについて議論し、県民会議への提言をまとめる。【朝日新聞】