関西電力は4日、原則40年の運転期間を延長して再稼働を目指す高浜原発1、2号機(福井県高浜町)と美浜原発3号機(同県美浜町)について、安全対策工事の完了時期を、当初の計画から高浜で約9カ月、美浜で約6カ月遅らせると発表した。3基の再稼働時期も同様に遅れる。
関電は、これまで高浜1号機で早ければ2019年9月、高浜2号機で20年4月、美浜3号機で20年2月に再稼働するとしていた。関電によると遅れによる収支への影響は計約1080億円。関電は既に再稼働した高浜3、4号機など4基を含む全体の安全対策工事費として見込んでいる計約8900億円に変更はないとしている。